患者さんの多くは湿布が大好きで湿布を貼れば治りが早いとお考えです。
「いつ貼ったらいいのですか」「捻挫したので直ぐに湿布を貼りました」「冷湿布と温湿布どっちがいいのですか」
いろんな質問を受けます。
私が子供のころから湿布信者はたくさんいましたし、私自身もそうでした。
その頃は湿布と言えばサロンパスか泥湿布でした。
柔道の練習中けがをしたら保健室に行って布にヘラで泥状の湿布を塗り広げ油紙で覆って幹部に貼ったものでした。
湿布にけがを早く治す効果はあるのか。
私は「ありません。貼っている間、痛みをご誤魔化すだけです(これも必要なときはありますが)」と答えています。
冷湿布はメントールやサルチル酸メチルで、温湿布は唐辛子で爽快感を与え痛いという感覚を麻痺させるだけで、反対に血行を良くするという悪影響ももたらします。
自分の職務をクライオセラピー(広義のアイシング)の研究に捧げたアメリカのケネス・L・ナイト氏の「クライオセラピー理論」(世界中で多く支持されています)というのがあります。
その中で痛めた組織は24時間から72時間かけて周りの健康な組織までも壊してしまうので、この間は患部を冷やすことで血行を阻害し破壊される組織を最小限に抑えなければならない。そうすれば早期治癒に繋がると言っています。
「冷やす」とはどうすればいいのか。
低い温度で冷やせば冷やすほど効果は高いのですが、温度が低すぎると凍傷を起こして細胞が死んでしまいます。
最も効果的な冷やし方は「氷を使う」ことです。
例えば-5℃の氷が解けて-4℃になるときよりも、0℃の氷が0℃の水になるときのほうが冷やす効果は高いそうです。
しかも、凍傷の危険性もありません。
「湿布よりも氷」
けがをして直ぐは「氷でアイシング」
その後の回復期は目的に合わせて「冷やしても良し」「温めても良し」だと思います。
手軽な湿布を完全に否定しているわけではありません。
湿布のリスクを理解したうえで使うことは結構だと思います。
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